📖 双子パパが壊れない働き方を探す物語
現在地:第一章|双子が教えてくれたこと
双子の誕生をきっかけに、 私の価値観が少しずつ変わっていった頃の記録です。
第一章の記事一覧
☑ ① はじめに|双子育児は想像以上だった。でも、伝えておきたいことがある
☑ ② 気づいた「新しい価値観」|双子の誕生から始まった心の変化(現在)
□ ③ なぜ私は休職したのか。双子の誕生で変わった価値観と心の限界
1.双子の誕生 ― 幸せの中に芽生えた“違和感の種”
双子が生まれたとき、私はただ幸せだった。
会社を辞めたいなんて、 これっぽっちも思っていなかった。
むしろ、
「もっと頑張らなければ」
「家族のために稼がなければ」
そんな気持ちの方が強かった。
父親になったのだから、 今まで以上に仕事を頑張ろう。
そう考えるのが当たり前だと思っていた。
しかし、双子の誕生は私の生活を大きく変えた。
夜泣き。
ミルク。
オムツ替え。
妻の体調。
家のこと。
育児そのものも大変だったが、それ以上に大変だったのは仕事との両立だった。
少しずつ心の余裕がなくなっていった。
2.働き方とのズレ・少しずつ始まった違和感
営業職としての毎日は、数字と時間に追われる日々だった。
限られた時間で成果を出し、
前年を上回る数字を求められる。
未達者には厳しい言葉が飛ぶ。
それが当たり前の環境だった。
仕事が終われば急いで帰宅し、
双子の入浴。
食事。
寝かしつけ。
気づけば深夜になっている。
翌朝はまた出勤。
正直、毎日をこなすだけで精一杯だった。
さらに業務後には取引先との会食や職場の飲み会もあった。
表向きは決起会。
でも実際は仕事の愚痴や不満を話す時間になることも多かった。
その時間も、家では妻が一人で双子の面倒を見ている。
楽しさよりも申し訳なさの方が大きかった。
休日も同じだった。
平日に十分関われない分、
子どもとの時間は最優先。
空いた時間には資格勉強や仕事の準備。
休みの日なのに、
頭の中から仕事が消えることはなかった。
そんな生活を続けるうちに、
ふと考えるようになった。
「この働き方を、これから何十年も続けるのだろうか」
3.上司の姿に見えた未来
ある日、上司の姿を見ていて思った。
「10年後の自分は、今の上司たちのようになっているのだろうか」
もちろん尊敬していた。
厳しい時代を乗り越え、
責任を背負いながら働いてきた人たちだ。
それでも、
なぜか憧れの気持ちは湧いてこなかった。
上司たちもまた、
大きな責任とプレッシャーの中で働いていた。
その姿を見るたびに、
未来の自分を重ねてしまう。
そして思った。
「本当にこの道を進みたいのだろうか」
「もしこのまま走り続けたら、自分はどこかで壊れてしまうのではないか」
この頃から、
自分の中で価値観が静かに変わり始めていた。
4.限界の足音
業務中は数字と時間に追われる毎日。
帰宅後は父親としての責任。
どちらも大切だからこそ、
どちらも手を抜けなかった。
気づけば、
「頑張る」が当たり前になっていた。
疲れていても頑張る。
眠れなくても頑張る。
しんどくても頑張る。
でも今振り返ると、
その頃の私は少しずつ余裕を失っていた。
仕事にも育児にも真面目に向き合おうとするほど、
自分自身を後回しにしていたのだ。
「このままで本当に大丈夫なのだろうか」
そんな不安が心のどこかにありながらも、
当時は立ち止まることができなかった。
そして私は、
これまで当たり前だと思っていた働き方や生き方を見直さざるを得なくなっていく。
5.新しい価値観との出会い
休職してから、
久しぶりに時間の流れを取り戻した気がした。
朝、家族と過ごす時間。
何気ない会話。
子どもたちの笑顔。
以前の私は、
それらを当たり前だと思っていた。
でも違った。
仕事を優先する毎日の中で、
私は家族との時間を味わう余裕さえ失っていたのだ。
もちろん、お金は大切だ。
収入も必要だ。
でも双子の誕生は、
私にひとつの問いを投げかけた。
「人生で本当に大切なものは何だろう」
これまでの私は、
評価されること。
出世すること。
収入を増やすこと。
そんな価値観を当たり前だと思っていた。
しかし今は少し違う。
私が大切にしたいのは、
お金より時間。
評価より家族。
会社より人生。
そんな生き方だ。
今も正解は見つかっていない。
それでも確信していることがある。
双子の誕生がなければ、
私はこの価値観に気づけなかった。
違和感を抱えながら、
同じ毎日を繰り返していたと思う。
双子が私に与えてくれたのは、
家族の幸せだけではない。
人生を見つめ直すきっかけだった。
だから私はこれから、
壊れるまで頑張る生き方ではなく、
自分と家族を大切にできる生き方を探していきたい。
📖 この物語の続き
価値観の変化は、 やがて働き方との大きな衝突につながっていきました。
気づかないうちに積み重なった疲労とプレッシャー。
そして私は、休職という決断をすることになります。


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